環境破壊が示していること
今年の夏は台風が多く発生し、大雨や河川の氾濫など全国的に冠水被害も多く発生しております。
私の住む地域でも先日集中豪雨に見舞われ、その日の早朝、携帯電話に「避難してください」とのエリアメールと防災放送での「避難勧告が出ました」との呼びかけがありました。
このようなことはこれまで経験したことがなく大変驚きましたし、例年とは違う異常な気象状況に、いったいこの先どうなるのか、不安を覚えました。
なぜこのように例年とは違う異常気象が続くのかについては、ご存知のとおり「地球温暖化」が有力のようで、実際日本では1898年以降、100年あたり1.1℃の割合で気温が上昇しているそうです。
それにしても、1.1℃の上昇だけでこれほどまで環境が激変するというのは正直驚きではあります。いかに私たちの住む地球環境が絶妙なバランスで保たれているかがわかります。
そしてこの環境激変の原因は、私たちの生活環境から排出される温室効果ガスによるもので、つまり人為的要因によってもたらされているというのは一般に知られ、認められている所です。私たちが豊かさを求めてきたことが、悲しいことに災害となって私たちに振り掛かってきているのだということを思い知らされます。
宇宙を含めた万物がすべて神様によって造られたと記されている聖書には、過去に度々起きた環境の変化について記されています。
一番最初に登場する環境変化は、神様がすべてのものと最初の人間「アダムとエバ」をお造りになったあとに起きたことです。神様の造った世界は大変素晴らしく、私たちが知らない生態系と気候のもと大変過ごしやすい環境であったようです。しかし、アダムとエバが神様が取って食べてはならないととおっしゃった禁断の木の実を食べてしまった結果、二人は呪われた地へと追放されてしまい、人間の住む環境は激変してしまいました。この環境では作物は労苦しなければ得ることができなくなってしまったのです。
「あなたが妻の声に聞き従い、食べてはならないとわたしが命じておいた木から食べたので、大地は、あなたのゆえにのろわれる。
あなたは一生の間、苦しんでそこから食を得ることになる。大地は、あなたに対して茨とあざみを生えさせ、あなたは野の草を食べる。
あなたは、顔に汗を流して糧を得、ついにはその大地に帰る。あなたはそこから取られたのだから。
あなたは土のちりだから、土のちりに帰るのだ。」(創世記3章17~19節)
また有名な「ノアの洪水」は、人の悪が地上に増大した結果、神様がその世界を水によって滅ぼさざるを得なくなってしまったために起きた大激変でした。
「わたしが創造した人を地の面から消し去ろう。人をはじめ、家畜や這うもの、空の鳥に至るまで。わたしは、これらを造ったことを悔やむ。」(創世記6章7節)
いずれも共通していることは、人間が自身の欲望のままに振る舞ったことによる環境の激変です。そしてこのような行動を起こさせるものを聖書では「罪」と言っています。環境破壊とは私たち人間の罪がもたらしたものなのです。そして悲しいことにこの人間の罪が解決されない限り、環境破壊は繰り返されるのです。
ただ、聖書にはやがて神様がすべてのを造り変えて、素晴らしい世界を実現することも記されています。その世界とは、人間が安心して暮らしていくことのできる環境で、イエス・キリストがこの世界から罪を取り除くことによってもたらされます。
「『見よ、わたしはすべてを新しくする。』また言われた。『書き記せ。これらのことばは真実であり、信頼できる。』」(黙示録21章5節)
このおとぎ話のようで信じがたい話は、アダムとエバが罪を犯した時からずっと示し続けられ、多くの人々によって信じ続けられてきました。
この素晴らしい世界に人間はイエス・キリストを救い主として信じることによって入ることができるのです。
集会ではこのことにについて詳細にお話ししております。一度集会にお越し下さり、この聖書の話をお聞きになってみませんか?